インスパイヤでも

諸君 私は麻雀が好きだ 諸君 私は麻雀が好きだ 諸君 私は麻雀が大好きだ


リーチが好きだ 喰いタンが好きだ バックのみが好きだ
役満が好きだ 無理染めが好きだ ダマ倍が好きだ
フリテンが好きだ 喰い取りが好きだ 大明槓が好きだ


本郷で 池袋で 渋谷で 新宿で 自宅で
SGで ZOOで ウェルで 珊瑚で 東風荘


この地上で行われる ありとあらゆる麻雀行為が大好きだ


ありえない手順で作れたタンピン三色が 見逃しと共に一発でツモれて飛ばすのが好きだ
狙って作った迷彩が 完全に疑われずに和了れた時など心がおどる


配牌であったドラ対子が さっくりポンできるのが好きだ
気合を入れて 高そうな手を作ってリーチしてきた他家を
一発消しして喰い流した時など胸がすくような気持ちだった


やたら早い巡目のリーチが 他家の手を遅らせるのが好きだ
覚えたての初心者が さっくり和了れた跳ね満を 何度も何度も確認している様など感動すら覚える


ゼンツしかできない下家を リーチで捕らえる瞬間などはもうたまらない
鳴きちらかす対面が 私のかけたオープンとともに
当たり牌しかなくなって しかたがなく切るのも最高だ


哀れな上家が 自分の河も見ずに健気にもリーチしてきたのを
一発消しをして 薄い和了り牌を喰い取った時など絶頂すら覚える


しょぼいおっさんに滅茶苦茶にされるのが好きだ
必死に作った手が流され オーラスに無駄に高い手をツモられラスる様は とてもとても悲しいものだ


初心者の運量に 押し潰されてツモられ貧乏になるのが好きだ
初心者リーチに追い詰められ 微妙な壁に頼って放銃するのは屈辱の極みだ



諸君 私は麻雀を 地獄の様な麻雀を望んでいる
諸君 私と打ちまくる麻雀愛好家諸君
君達は一体 何を望んでいる?


更なる麻雀を望むか?
情け容赦のない 糞の様な麻雀を望むか?
鉄風雷火の限りを尽くし 三千世界の鴉を殺す 嵐の様な麻雀を望むか?



(ガガガガ ガガガガッ と手を上げた黒服達が口々に)


『麻雀!! 麻雀!! 麻雀!!』


(黒服達の反応を見るように少し間を置いて)


よろしい ならば麻雀だ


我々は満身の力をこめて今まさに振り下ろさんとするツモ牌だ
だがこの暗い闇の底で半月もの間 堪え続けてきた我々に ただの麻雀では もはや足りない!!


鷲巣麻雀を!!一心不乱の鷲巣麻雀を!!


諸君らはわずかに3人 一卓に満たぬ面子にすぎない
だが諸君は一騎当千のバイニンだ と私は信仰している
ならば我らは 諸君と私で総雀力3千と1人の鷲巣集団となる


我々を忘却の彼方へと追いやり 眠りこけている連中を叩き起こそう
髪の毛をつかんで引きずり降ろし眼を開けさせ思い出させよう
連中に麻雀の味を思い出させてやる
連中に我々の洗牌の音を思い出させてやる


天と地のはざまには 奴らの牌効率では思いもよらない事があることを思い出させてやる


一千人の吸血鬼の鷲巣集団で
血を吸い尽くしてやる



「最後のバイニン ラストバイニンより全黒服達へ」


第二次徹麻作戦 場決めを開始せよ


征くぞ 諸君



ふぅ、、、疲れた。やっぱ結構長いな。
元ネタは→少佐台詞のオリジナル